テストの方法と結果

テストは、SAP HANA RISE を使用してデプロイされたエンタープライズ ジオデータベースと、他の ArcGIS システム コンポーネントと同じ環境の仮想コンピューターにデプロイされたエンタープライズ ジオデータベースとを比較して、パフォーマンスやユーザー エクスペリエンスに明確な影響が見られるかどうかを判断するために行われました。 有意義な結果が得られるよう、システムにおけるその他のハードウェア構成とソフトウェア構成はすべて同一に保持しました。

各環境でスクリプトテストを実施し、定義されたワークフローを実行するときに編集者が行う手順をシミュレートしました。 このテストではさらに、何人ものアクティブ ユーザーがシステムを使用する負荷をシミュレートするため、複数のワークフローやステップを同時に実行しました。 スクリプトテストでは、各ワークフローの各ステップの完了時間を記録しました。 ユーザー エクスペリエンスへの影響は、システムに負荷がかかっているときにワークフローを手動で完了し、ユーザー エクスペリエンスの低下が見られたかどうかで判断されました。

テストが正常に完了した後で結果を集計し、分析して、ハードウェア使用率と、システムにかかった負荷を比較しました。 その後で、これらの負荷がワークフローとステップの完了時間に与えた影響を測定しました。 この方法は、エンド ユーザーの効率性を測定することで、2 つのシステムを比較し、自社のネットワーク情報管理システムを変更なしで効果的に作成、アクセス、維持する能力に有意な差異が見られるかを判定することを目的としたものです。

ハードウェア使用率

テストの結果は、実装時点でシステムには設計負荷からその 8 倍の使用量までに対応できる十分な物理リソースがあったことを示しています。 この負荷の想定については、物理アーキテクチャーの比較にある、設計負荷の定義をご参照ください。 どちらのシステムも同様のパフォーマンスを発揮し、ワークフローの所要時間やユーザー エクスペリエンスに大きな違いはありませんでした。

SAP HANA RISE (NMR 2024 + PCE) テスト環境を使用した場合と、NMR 2024 を単一の VPC 環境で使用した場合とを比較して、システムのすべての層にわたり、ハードウェア使用率に有意な変化はありませんでした。

設計負荷

設計負荷

どちらの構成でも、次の結果が得られました。

  • Portal for ArcGIS とホスティング サーバーの CPU 使用率は、全体として 15% 未満に維持されました。
  • ArcGIS Server の CPU 使用率は、全体として 25% 未満に維持されました。
  • SAP HANA の CPU 使用率は (報告されたように) 全体として 20% 未満に維持されました。

設計負荷の 4 倍

設計負荷の 4 倍

どちらの構成でも、次の結果が得られました。

  • Portal for ArcGIS とホスティング サーバーの CPU 使用率は、全体として 25% 未満に維持されました。
  • ArcGIS Server の CPU 使用率は、全体として 45% 未満に維持されました。
  • SAP HANA の CPU 使用率は (報告されたように) 全体として 25% 未満に維持されました。

設計負荷の 8 倍

設計負荷の 8 倍 どちらの構成でも、次の結果が得られました。

  • Portal for ArcGIS とホスティング サーバーの CPU 使用率は、全体として 35% 未満に維持されました。
  • ArcGIS Server の CPU 使用率は、全体として 60% 未満に維持されました。
  • SAP HANA の CPU 使用率は (報告されたように) 全体として 45% 未満に維持されました。

測定されたユーザー エクスペリエンス

システム リソースの使用率に加えて、ユーザー エクスペリエンスも観察されました。 システムに負荷がかかっている間、ワークフローの主要なステップとワークフロー全体の完了の両方について、実行されたワークフローの時間が記録されました。 実行されたワークフローの時間とは、ワークフローにリストされているすべてのステップを完了するのにかかった平均時間を意味しています。 テスト結果から、どちらのシステムも実装時点では、実行されたワークフローの合計時間とステップの完了時間の差は無視できるもので、ユーザー エクスペリエンスはほぼ同じであることが示されました。

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