ArcGIS Enterprise on Kubernetes (ソフトウェア)

リファレンス アーキテクチャーのこの論理ビューでは、ネットワーク情報管理システムのすべての実装オプションをサポートするとともに、個々のソフトウェア コンポーネント、それらの分離方法または結合方法、およびそれらの間の主な連携方法を定義します。

ArcGIS Enterprise on Kubernetes のネットワーク情報管理システムの論理リファレンス アーキテクチャー

このアーキテクチャーの Microsoft Visio ファイルをダウンロードできます。
ArcGIS システムのダイアグラム リソースの詳細をご参照ください。

注意:

このリファレンス アーキテクチャーは、特定のワークフロー機能に重点を置いて設計されています。

ソフトウェア コンポーネント

上記の図には、システム全体の設計に貢献する次のようなさまざまなソフトウェア コンポーネントが含まれています。

  • アプリケーションは、システム機能へのアクセス権をエンドユーザーに提供します。 ネットワーク情報管理システムで使用される主なアプリケーションは次のとおりです。
    • ArcGIS Pro - 編集者が使用する、専門家向けの GIS デスクトップ アプリケーション
    • 一般ユーザーと編集者が使用する、構成可能なアプリケーションとアプリケーション ビルダー
  • ArcGIS Enterprise on Kubernetes のデプロイメント

  • ArcGIS Enterprise on Kubernetes デプロイメントとフェデレートされる、追加のフェデレーション ArcGIS Server (Windows または Linux) サイト。 このサーバーは、ArcGIS Utility Network 編集サービスをサポートしている必要があります。 これは、実装オプション 2 と 3 に必要です。

  • サポートされているリレーショナル データベース管理システム (DBMS) を通じて ArcGIS Utility Network を格納および管理するためのエンタープライズ ジオデータベース。 これは、実装オプション 2 と 3 に必要です。

  • 負荷分散機能とリバース プロキシー機能はロード バランサーによって提供されます。

  • 企業内でのシングル サインオン (SSO) には ID プロバイダーが推奨されていますが、厳密には必須ではありません。 「ArcGIS の認証モデルとプロバイダー」の詳細をご参照ください。

  • ArcGIS Monitor は、ArcGIS Utility Network 編集サービスをサポートするフェデレーション ArcGIS Server サイトを監視および最適化します。

  • ArcGIS Online は、ベースマップやその他の位置情報サービスを提供します。

製品ライフサイクル

ArcGIS Enterprise on Kubernetes 製品のライフサイクルは、Windows および Linux 上の ArcGIS Enterprise のライフサイクルとは異なります。

注意:

ArcGIS Enterprise on Kubernetes のライフ サイクルにより、追加のフェデレーション ArcGIS Server サイトをネットワーク管理リリース計画でサポートされているバージョンに維持し、ArcGIS Enterprise on Kubernetes のバージョンがフェデレーション ArcGIS Server サイト バージョンをサポートすることが重要です。

ArcGIS Network Management リリース計画では、ArcGIS Enterprise および ArcGIS Pro の特定の長期サポート リリースをネットワーク管理リリースとして指定しています。 ネットワーク管理リリースを使用することで、ArcGIS Enterprise (4 年) と ArcGIS Pro (サポートされているバージョンごとに 2 年) の両方に、ArcGIS Utility Network ワークフローに直接関連する定期的なパッチが提供されます。

ネットワーク情報管理システム リリース計画

主な連携方法

上記のソフトウェア コンポーネントは、次のように相互に連携します。

  • クライアント アプリケーションは、通常はステートレス REST API を介して、HTTPS 経由でエンタープライズ データ サービスと通信します。 システムへのエントリー ポイントには、わかりやすくて明確に定義されたドメイン名を使用することをおすすめします。 Web サーバー内に構成された 3 つの個別の ArcGIS Web Adaptor インスタンスは、上記の Portal for ArcGIS および ArcGIS Server コンポーネントへのコンテキスト パスベースのルーティングを処理します。 「DNS、命名、URL」の詳細をご参照ください。

  • クライアント アプリケーションは、通常はステートレス REST API を介して、HTTPS 経由でベースマップや ArcGIS Online が提供する位置情報サービスと通信します。 この通信には、クライアント コンピューターからインターネットへの接続が必要です。

  • ArcGIS Server は、エンタープライズ ジオデータベースをホストするデータベース管理システム (DBMS) と ArcGIS Data Store の両方への永続的な TCP 接続を維持します。 前者では、DBMS と通信する ArcGIS Server コンピューターに適切なデータベース クライアント ソフトウェアがインストールされている必要があります。

  • ArcGIS Monitor は、さまざまなメカニズムを使用して、さまざまな ArcGIS および IT (DBMS など) コンポーネントと通信します。 詳細については、「ArcGIS Monitor」をご参照ください。

  • ArcGIS Online でホストおよび管理されている位置情報サービスへの参照は通常、ArcGIS Enterprise に登録され、ArcGIS Enterprise 内で使用できるようになっています。 「ArcGIS Online ユーティリティー サービスの構成」、「ArcGIS Living Atlas コンテンツの構成」、「分散コラボレーションについて」をご参照ください。

関連リソース

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