イントロダクションと概要

このリファレンス アーキテクチャーは、公益事業や通信事業、または公益事業データを管理するその他の組織向けの基本的なネットワーク情報管理システムを表しています。 これは、データ管理および編集システム パターンに基づいており、3 つの実装オプションが含まれています。

注意:

このリファレンス アーキテクチャーは、このシステム タイプのブループリントの例を表しています。 この設計は、複数のシステム パターンを組み合わせる可能性のあるシステムも含めて、すべてのネットワーク情報管理システムのニーズを反映しているわけではありません。

システム設計を正しく行うには、要件の定義に加えて、論理と物理両方のアーキテクチャーの設計に使用されるワークフローの選択が必要です。 このリファレンス アーキテクチャーは、ネットワーク情報管理システム用に識別された特定のワークフローのセットに基づいています。これらのワークフローについては、「目的のワークフロー」セクションで説明しています。

機能

ネットワーク情報管理システムとは、組織全体のユーザー ペルソナが、構築時のネットワーク全体のネットワーク フィーチャとリレーションシップを作成、編集、保守、表示、および解析できるように設計、構築、および運用された ArcGIS システムを指します。 基本的なネットワーク情報管理システムには、データ編集および管理システム パターンで定義されたすべての基本機能があります。 特に、次のようなネットワーク情報管理機能に重点を置いています。

  • ネットワーク管理活動の理解と最適化に必要な空間コンテキスト
  • ジオメトリー、属性、およびリレーションシップのサービスベースの編集
  • サブタイプ、ドメイン、属性ルールによるデータ ルールと一貫性の適用
  • ArcGIS Pro のスマート フォーム、モバイル アプリケーション、マップを使用し、生産性に最適化されたデータ収集ワークフロー
  • ArcGIS Utility Network を高度なデータ モデルとして使用した、複雑なユーティリティー ネットワーク情報管理
  • Web アプリケーションやエクスペリエンス (ステータスやデータ レポートなど) を介した、ユーティリティー ネットワークのクエリーや表示などの対話式動作
  • このシステムで維持されているユーティリティー ネットワークに基づく、上流および下流のトレース解析などの解析ワークフロー

ネットワーク情報管理システムは、SaaS (Software as a Service) や Windows/Linux または Kubernetes パターンの従来のソフトウェアなど、組織のビジネス要件と技術要件、およびデプロイメントの好みに応じて、さまざまな方法でデプロイできます。 各デプロイメント パターンは、異なるレベルのネットワーク管理機能、スケーラビリティー、セキュリティー、および制御を提供します。

ソフトウェア コンポーネント

このリファレンス アーキテクチャーは、次の ArcGIS ソフトウェア コンポーネントの最新バージョンを使用して構築されています。 このシステムは、他の Esri ソフトウェアやクライアント アプリケーションからの接続や、連携動作もサポートしていますが、このシステムのワークフローとテストは、次のコンポーネントに重点を置いて行われました。

これらの各コンポーネントの役割については、デプロイメント パターンで詳しく説明します。

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