目的のワークフロー

このリファレンス アーキテクチャーは、こうしたシステムのユーザーが定期的に実行することを想定した一連のワークフローに基づいて設計されました。 この場合のワークフローとは、特定のビジネス プロセスまたは目標を達成するためにシステムのユーザー (複数の場合あり) によって実行される一連のタスクを指します。 たとえば、公益事業のネットワークで実行される「フィーチャの作成」ワークフローには、対象地域 (AOI) へのズーム、ネットワーク上でのフィーチャの作成、トポロジーの検証、リコンサイルとポストなどのタスクが含まれます。 ワークフローはデプロイメントによって大きく異なる場合があり、このリファレンス アーキテクチャーで使用されるワークフローは、多くの異なる候補デプロイメントを表現できるよう、十分に単純かつ一般的なバージョンを意図しています。

ワークフローは、リファレンス アーキテクチャー定義の不可欠な要素であり、アーキテクチャーが満たすべき要件を明確にするのに役立ちます。 さらに、明確で具体的なワークフロー定義は次のことに役立ちます。

  • エンドユーザーが利用する、必要な機能と適切なアプリケーションを定義します。
  • パフォーマンスと拡張性信頼性セキュリティーなどのアーキテクチャーの柱に関するシステム要件を明確にします。
  • CPU、メモリー、ストレージ、ネットワークなど、コンピューターの種類、サイズ、ハードウェア構成に直接影響する物理システム要件を明確にします。

システム設計の目的に沿ってワークフローを活用するには、実際のユーザー エクスペリエンスを表す必要があります。 このリファレンス アーキテクチャーは、編集者ペルソナと、一般ユーザー ペルソナのユース ケースに焦点を当てて設計されました。 こうしたオーディエンスを特定した上で、次のワークフローが選択、開発されました。

編集者ペルソナ

  1. フィーチャの作成 - 新しいサービス エンドポイントなど
  2. フィーチャの削除 - 顧客のガス管の破棄など
  3. フィーチャの置き換え - ガス管の端子接続の変更など
  4. ネットワークの拡張 - ネットワークへの分配管の追加など
  5. ネットワーク接続性の解析 - ネットワークに対する上流方向/下流方向のトレース実行など
  6. フィーチャの編集 - フィーチャの主要な属性の編集や、既存のフィーチャのジオメトリー変更など

一般ユーザー ペルソナ

  1. フィーチャのクエリー - クエリーの実行、トレースの実行、フィーチャ サービスによる結果の表示など
  2. ネットワークの表示と操作 - たとえば、ID によるデバイスの検索と表示、さまざまな地理的エリアや、レイヤーとフィーチャの組み合わせの表示など
注意:

このネットワーク情報管理システムのリファレンス アーキテクチャーの実装には、モバイル データの収集など、ここに記載されていない他の種類のワークフローが含まれる場合があり、これによりアーキテクチャーに関する追加の考慮事項が発生します。 詳細については、データ編集および管理システムのパターンに関連するシステム パターンをご参照ください。

このトピックの内容
Top