リファレンス アーキテクチャーについて

リファレンス アーキテクチャーは、ArcGIS で構築されたシステムの例です。 これらは、1 つ以上のシステム パターンを取り入れ、特定のデプロイメント モデルに焦点を当て、ArcGIS Well-Architected Frameworkアーキテクチャーの柱に基づいた設計上の考慮事項を提供するためのブループリントです。

リファレンス アーキテクチャーは、組織が適切に設計されたシステムを設計する際の支援を目的としています。 具体的には、リファレンスアーキテクチャは、フレームワークで説明されている概念、パターン、プラクティスを、システム設計の手法を活用した、より具体的で論理的なアーキテクチャー例によって補完し、実践に落とし込むことを目指しています。

注意:

リファレンス アーキテクチャーは、その種のすべてのシステムに推奨されるアーキテクチャーを表しているとは限りません。 構造化された包括的な設計プロセスに従うことが非常に重要で、これらの例は、そのプロセスの手引きとなる参考資料として役立ちます。

リファレンス アーキテクチャー ギャラリー

リファレンス アーキテクチャーは、ArcGIS Architecture Center に新たに追加されました。 現在 2 件が公開されており、近日中にさらに追加される予定です

ネットワーク情報管理システム。 このリファレンス アーキテクチャーは、電力またはガスの公益事業向けの新しいネットワーク情報管理システムの基礎となる、論理的なブループリントです。 これは、データ編集および管理システム パターンに基づいて構築されており、ArcGIS Utility Network と、Windows または Linux 上の ArcGIS Enterprise を使用した、ロング トランザクション管理をサポートします。
パーセル管理システム。 このリファレンス アーキテクチャーは、地方政府機関や州政府機関など、パーセルを管理する組織向けの新しいパーセル管理システムの基礎となる、論理的なブループリントです。 これは、Windows または Linux 上の ArcGIS Enterprise を使用して ArcGIS Parcel Fabric をサポートするための、データ編集および管理システム パターンに基づいて構築されています。

リファレンス アーキテクチャーの構造

ArcGIS Architecture Center で紹介されているリファレンス アーキテクチャーには、4 つの主要な要素があります。

概要

このセクションでは、リファレンス アーキテクチャーで表されるシステムを紹介し、その基盤となるシステム パターンとデプロイメント モデルについて説明します。 また、サービスベースの編集やデータ収集など、システムが提供する主要な機能と、それらを実現するためにアーキテクチャーに含まれる ArcGIS Pro や ArcGIS Enterprise などのソフトウェア コンポーネントについても概説します。

目的のワークフロー

それぞれのリファレンス アーキテクチャーは、システムのユーザーが定期的に実行することが想定される、特定の (ただし網羅的ではない) 目的のワークフローのセットに基づいています。 このコンテキストでのワークフローとは、ユーザーが特定のビジネス プロセスまたは目的を達成するために、システムを使用して実行する一連のタスクを指します。 リファレンス アーキテクチャーのワークフローは、多くの可能なデプロイメントを表すのに十分な汎用性を持つことを意図しています。

ワークフローはリファレンス アーキテクチャーの不可欠な構成要素であり、次のような要件の定義や把握に役立ちます。

  • エンドユーザーが利用する、必要な機能と適切なアプリケーション
  • パフォーマンスと拡張性信頼性セキュリティーなど、アーキテクチャーの柱に関連する重要な設計上の選択
  • 計算、メモリ、ストレージ、ネットワークなど、コンピューターのタイプ、サイズ、ハードウェア構成に直接影響する物理システム要件

論理リファレンス アーキテクチャー

このセクションには、リファレンス アーキテクチャーの論理図があります。 論理アーキテクチャーは物理アーキテクチャーとは異なり、直接実装できる詳細レベルを表していません。 その代わりに論理図は、システムのコア ソフトウェア コンポーネント、それらのコンポーネントがどのように論理グループに分離または結合されるか、およびそれらのコンポーネント間の主要な連携動作を示しています。 この図には、各ソフトウェア コンポーネントの高レベルな記述、それらがシステム内で果たす役割、およびそれらのソフトウェア コンポーネント間の主要な連係動作が説明されています。

設計上の選択と考慮事項

このセクションでは、システムの技術的な (非機能) 要件に関連する重要なアーキテクチャー ドメインと、関連する設計上の考慮事項について説明します。 設計の選択肢と考慮事項は、アーキテクチャーの柱を中心に編成されており、それぞれの柱は、サービス レベル アグリーメントで定義されたパフォーマンスや信頼性の期待値などの技術要件を満たす、またはそれを超える組織の能力に影響を与える、設計上の考慮事項のカテゴリを表します。 このセクションでは、それぞれの柱に関連する一連の考慮事項と推奨事項を示します。ただし、アーキテクチャーのすべての考慮事項を網羅しているわけではありません。

他にも近日中に追加される予定です。

これらのリファレンス アーキテクチャーのリソースは、ArcGIS Architecture Center の Web サイトに新しく追加されたものです。 これらが設計プロセスの参考となり、ArcGIS を活用したビジネス システムの設計と実装を成功に役立つことを願っています。 今後もさらにリファレンス アーキテクチャーを公開していきますので、このサイトで新たに公開される情報にご期待ください。また、各ページの下部にあるご意見をお聞かせくださいリンクから、次にどのような情報をご希望かをぜひお知らせください。

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