テスト調査とは、システムの機能、パフォーマンス、およびエンドユーザー エクスペリエンスを体系的に調査して、指定された要件を満たし、期待どおりに動作するかどうかを判断するものです。 現在、2 種類の一般的なテスト調査を利用できます。
テスト調査は、組織が適切に設計されたシステムの構築を支援することを目的としています。 具体的には、テスト調査で次のものの例を提供することを目的としています。
テスト調査は、同タイプのすべての可能なシステムに対する推奨されるシステム設計または構成を示すものではありません。 構造化された包括的な設計プロセスに従うことが非常に重要であり、これらの例は、そのプロセスの導く参考資料として役立ちます。
テスト調査は、ArcGIS Architecture Center に新たに加わった機能です。 現在、利用できるのは以下の 8 つです。
近日中に追加される予定です。
ArcGIS Architecture Center で紹介されているすべてのシステム テスト調査には、4 つの主要な要素があります。
概要セクションでは、テスト調査のパラメーターを紹介します。 また、システムが提供する主要な機能の一部、それらの機能を有効にするために含まれているソフトウェア コンポーネント、使用された各ソフトウェアのバージョン、およびテストされたデータの概要についても説明します。
テスト済のワークフロー セクションでは、リファレンス アーキテクチャーで定義された各ワークフローに対して、各ユーザー ペルソナが実行した具体的な手順を紹介します。 このコンテキストでのワークフローとは、ユーザーが特定のビジネスプロセスまたは目標を達成するために、システムを使用して実行する一連のタスクを指します。
ワークフローを詳細な独立した手順の集合として開発することで、繰り返し実行や操作の微調整、パフォーマンスやユーザー エクスペリエンスの向上のための調整が可能になります。 各ワークフローが明確に定義されると、残りのテスト全体で一貫して使用され、パフォーマンス ベースラインを確立し、負荷テストを実施します。
物理アーキテクチャーのセクションには、物理設計の図が示されています。 システムのコア ソフトウェア コンポーネントと、それらが使用されたデプロイメント パターン (Windows/Linux、Kubernetes など) 内でどのように実装されたかを示しています。 この図は、各システム コンポーネントに割り当てられるコンピューターの数とタイプ、ディスク サイズなどの特定の物理特性も定義しています。
この図には、設計に適用されるリソースと構成に関する考慮事項の概要が、ArcGIS Well-Architected Framework の 6 つの柱を中心に整理されています。
テストの方法と結果のセクションでは、テストの範囲、ワークフローのペーシング、使用するテスト ツールなど、採用されたテストの方法について説明します。 また、次のような複数のテスト シナリオのテスト結果と評価が含まれています。
また、ワークフローの所要時間チャートは共有されるため、各負荷シナリオでのエンドユーザーの操作感の参考となるほか、各ワークフローがシステムに与える相対的な負荷に基づいて設計を検討する際の判断材料となります。
構成テスト調査の構造はさまざまですが、おおむね上記で説明した構成に従っています。 すべてのテスト調査にはイントロダクションが含まれており、テスト方法と結果が記載されます。ただし、他のセクションはテスト自体に関連する内容によって異なる場合があります。
これらのテスト調査リソースは、ArcGIS Architecture Center に追加された魅力的なリソースです。 ArcGIS を使用したビジネス システムの設計と実装を成功させるため役立つことを期待しております。 今後も引き続きテスト調査を公開します。今後このサイトで新たに公開される情報にご期待ください。また、各ページの下部にある「ご意見をお聞かせください」リンクから、どのような記事をご要望かをお知らせください。