ArcGIS Online による自動化

ArcGIS Online には、ArcGIS Enterprise と同様の自動化オプションがいくつか用意されています。これには、ArcGIS Online で実行される Python ノートブックや、ArcGIS Online のプロセス、エンドポイント、ワークフローの Python ベースの自動化などがあります。 ArcGIS Workflow Manager は、製品ドキュメントおよびこの柱の「ワークフローの自動化」セクションで説明されているように、ArcGIS Online 内の自動化エンジンとしても使用できます。

ArcGIS Online の Python ノートブックは対話形式で実行でき、ユーザーが各コード セルを開始して結果を操作することも、ArcGIS Notebook Server の機能と同様に、コード全体のセットとして繰り返し実行するようにスケジュールすることもできます。 これらのノートブックは、所有するユーザーの ID で実行され、そのユーザーのセッションを引き継いで、セキュリティーで保護されたコンテンツにアクセスしたり、機能を追加したり、必要に応じて設定を変更したりできます。 ArcGIS Online ノートブックは指定されたスケジュールで実行され、ノートブックが 5 回連続して失敗した場合、所有者が問題を調査できるまでタスクは一時停止されます。

ノートブックは、ArcGIS Online 組織内の他のユーザー セッション (別のユーザーのコンテンツの管理など)、別の ArcGIS Online 組織、または ArcGIS Enterprise や ArcGIS Server のデプロイメント (システムがインターネットに接続されており、Python ランタイムからクエリーできる場合) に接続するためにも使用できます。 他の組織やエンタープライズ デプロイメントに接続するには、通常はそれらのシステムに対して認証する必要があるため、どの形式の認証をサポートできるかに関連する複雑さが生じる可能性があります。 ArcGIS Python API の認証に関するドキュメントを参照して、その影響と可能なオプションを理解してください。

ArcGIS Enterprise と同様に、ArcGIS API for Python の自動化も ArcGIS Online で使用できます。 ArcGIS API for Python の関数をノートブックで実行する場合でも、別の Python 環境で実行する場合でも、これらのスクリプトを使用して、ArcGIS Online 組織内で次のような各種の自動化タスクを実行できます。

  • 別のソースからのデータ更新を自動化します (ETL と類似のプロセス)。
  • 外部ソースに基づいてユーザー プロファイル情報の変更を自動化します。
  • 別のグループ管理システムに基づいて、グループ メンバーシップを管理します。
  • アイテムを自動的に作成し、特定の属性または特性を持つアイテムを昇格させます。
  • 使用率の低いアイテムを自動的に廃止します。
  • アイテムの使用状況を経時的に追跡して、動作のグラフまたはサマリーを作成します。
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