ArcGIS ソフトウェア デプロイメントの自動化

Esri では、ArcGIS Pro、ArcGIS Enterprise、およびユーザーが IT 環境にデプロイするその他のソフトウェアのデプロイを支援するさまざまなデプロイメント自動化ツールやパターンを提供しています。

シェル スクリプトから Puppet や Ansible などのツールまで、ArcGIS で使用できる自動化ツールは幅広くありますが、Esri ではこのタイプの自動化のために 2 つの主要なツール セットを開発、提供しています。

  • プロバイダー固有のツール
  • テクノロジーベースのデプロイメント ツール

プロバイダー固有のツール

プロバイダー固有のツールには、特定のプロバイダー環境へのデプロイを支援するプログラムや、編集してから特定の環境へのデプロイメントを開始するために使用できるアーティファクトなどがあります。 いずれの場合も、既存のクラウド フットプリント、ネットワーク アーキテクチャー、既存の資産を理解することが、ツールを検討または選択するうえで重要な前段階となります。 次のようなツールがあります。

いずれの場合も、既存のクラウド フットプリント、ネットワーク アーキテクチャー、既存の資産を理解することが、ツールを検討または選択するうえで重要な前段階となります。

注意:

ソフトウェア デプロイメントの自動化に関する既存の組織標準を検討し、可能な限りそれに合わせることが推奨されます。 組織が Terraform の使用を好む場合にクラウド ビルダーを提案すると混乱を招き、デプロイメントの遅れにつながる可能性があります。

テクノロジーベースのツール

テクノロジーベースのツールは特定の自動化テクノロジーをベースにしており、Chef Cookbooks for ArcGISPowerShell DSC for ArcGIS などがあります。 これらは、企業の IT 組織がさまざまなソフトウェアのデプロイメントを自動化するために使用する一般的なテクノロジーです。IT 標準への準拠に対する Esri の取り組みにより、こうしたテクノロジー固有のツール セットの開発につながりました。

これらのツールは、Ansible や Puppet などの他の IT 自動化ツールやシステム、その他の自動化ステップと組み合わせることで、実用的なレベルのデプロイメント自動化を実現できます。 こうしたツールの実装は多くの場合、各組織の IT 環境に合わせて構成されますが、テクノロジーベースのデプロイメント ツールを統合することで、一般的に適切な自動化が実現可能です。 一部の組織では、インフラストラクチャーのデプロイを自動化しソフトウェアをインストールしてからイメージを作成し、さらに自動化によって、環境固有の変数や検討事項に基づいて実際のサイトのコンテンツや構成を作成しています。

ArcGIS Pro ソフトウェア デプロイメントの自動化

多くの場合、組織は ArcGIS Pro のデプロイメントの自動化に関心を持ちます。Esri ではこのパターンに対応した特定のツールをリリースしていませんが、こうしたデプロイメントは Microsoft Systems Manager などの他のシステムと互換性があることがよくあります。 ArcGIS Pro の自動化されたデプロイメントの詳細については、ArcGIS Pro のサイレント インストール方法に関するページをご参照ください。 この方法を使用すれば、更新プログラムも自動的にインストールできます。

ArcGIS Pro の組織的なデプロイメントに関するその他の考慮事項には、次のようなものがあります。

  • ArcGIS Pro が物理クライアントにデプロイされるか、仮想クライアントにデプロイされるかを把握することが重要です。 ArcGIS Pro の重要なグラフィックス カード要件を考慮すると、物理デプロイメントの自動化は構成パラメーターの点で仮想デプロイメントとは異なる場合があります。
  • ArcGIS Pro を同時使用ライセンスまたは ArcGIS Enterprise の指定ユーザー ライセンスで使用する場合は、ArcGIS Pro がデプロイされているクライアントが、必要なポートを介して ArcGIS License Manager に直接アクセスできることを確認してください。 詳細については、「ArcGIS Enterprise の指定ユーザー ライセンス」をご参照ください。
  • ArcGIS Pro を組織レベルで効果的に使用するには、データ、コンテンツ、プロジェクト、テンプレートへのアクセス方法についても具体的な計画を立てる必要があります。 たとえば、大規模なファイル共有アプローチはオンプレミス デプロイメントでは有効な場合がありますが、クラウドベースのデプロイメントではデータと構成を共有するためのサービス指向アプローチが推奨されています。 Web マップや Web シーンなど、多くのアイテム タイプを ArcGIS Enterprise または ArcGIS Online で共有、格納できます。
  • ProPAT などの ArcGIS Pro パフォーマンス テスト ツールを使用して仮想構成を調整することで、自動化されたデプロイメントの成功率を高めることも可能です。

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