多くの組織は、企業向け資産管理や SAP を基盤としたビジネス システムと併せて、GIS ベースのシステムを利用しています。 これら 2 つのテクノロジーを統合することで、GIS コンテキストにおけるエンドツーエンドのワークフロー、データの同期、ビジネス レイヤーへの直接アクセスをサポートできます。 SAP と Esri は、これらのパターンの実現を確実にするために協力しており、広範なパートナー ネットワークも SAP と ArcGIS システムの統合を支援しています。 以下の高レベルの統合パターンは、一般に外部キー ペア間のリンクまたは同期関係の確立および維持に依存します。
ArcGIS は、SAP HANA リレーショナル データベース サービスにおけるエンタープライズ ジオデータベースの作成をサポートします。 SAP HANA を使用して、空間データセット、非空間テーブル、およびその他のさまざまなデータ タイプを格納できます。 このドキュメントで説明されているように、ソフトウェア リリースごとに、Esri は SAP HANA データベース ソフトウェアの最新バージョンをサポートするよう努めています。
SAP HANA データベースへの接続は、ArcGIS Server サイトで登録済みデータ ストアとして構成でき、公開者はそのデータベース内のデータを参照するダイナミック サービスを作成できます。 また、クエリー レイヤーは、SAP HANA データベースから作成され、サービスで公開されたり ArcGIS Pro のワークフローで使用したりすることもできます。
Esri は最近、RISE with SAP サービスの提供にフォーカスしたテスト調査を発表しました。これは、上記の SAP HANA のパターンに使用できるマネージド データベース サービスです。 このテスト調査は、このサービスによるパフォーマンスおよび機能テストに関する追加の詳細情報を提供しています。
SAP Field Service Management は、サービス マップ モジュール内にある ArcGIS Online の Web マップを含む複数のマップベース インターフェイスをサポートする、モバイル アプリケーションです。 この環境には、組み込み認証を使用してセキュリティー保護された Web マップへのアクセスや、アクティビティー、技術者、設備、リージョンのオーバーレイが含まれており、既存の SAP オブジェクトやワークフローに空間的なコンテキスト アウェアネスを提供します。
多くの組織は、ETL ベースの統合、REST API リクエスト、ワークフローのさまざまなステップに応じてユーザーをアプリケーション間で移動させる自動ワークフローなど、他のパターンを使用して、GIS システムを SAP システムと統合しています。
SAP の Geospatial Enablement Framework は、ArcGIS と SAP の統合を容易にし、両プラットフォーム間で地理空間データの交換を可能にする一連のツールおよびサービスを提供します。 この統合により、ユーザーは、SAP UI に埋め込まれたマップ フレームを使用して地理空間資産に対する作業指示を作成したり、作業エリア ポリゴンを定義したりするなどして、SAP アプリケーション内で ArcGIS の高度なマッピングおよび空間解析機能を活用できます。 テクノロジー レベルでは、GEF は REST API を使用して ArcGIS サービスと SAP システムを接続し、SAP HANA 内の ArcGIS ジオデータベースにおけるトランザクション対応地理空間データの保存と操作を可能にします。 さらに、OData サービスを使用して SAP の地理空間データを ArcGIS に公開し、リアルタイムにデータを表示および解析できます。
SAP の CDS (Core Data Services) ビューは、セマンティック レイヤーを提供することで、ArcGIS と SAP を統合します。セマンティック レイヤーにより、HANA 計算ビューまたは ArcGIS クエリー レイヤーとして両システムで使用できる方法でデータ モデルを定義することが可能になります。 CDS ビューは、構造化形式で SAP データを公開できる仮想データ モデルの作成できるようにし、それによって OData サービスを通じたアクセスが可能になります。 これにより、SAP HANA システム内のジオデータベースから地理空間データを取得し、ArcGIS で表示および解析できます。
SAP の BTP (Business Technology Platform) は、SAP のデータ、ワークフロー、アプリケーションを外部システムと統合するためのソフトウェア ソリューションです。 BTP には、SAP Integration Suite のさまざまなツールが含まれており、REST API を通じて ArcGIS Services に接続し、統合できます。 このパターンを使用すると、ArcGIS のデータセットやフィーチャを SAP に取り込むことができ、逆に SAP のフィーチャを ArcGIS フィーチャ サービス エンドポイントにプッシュしたり、状況に応じてジオプロセシング ツール、自動化プロセス、Webhook を呼び出したりすることもできます。